水の安全に関する知識や技術を高める資格や講習会

安全と快適を創造できる人材にこそ価値があります

プール監視やライフセービング活動についての世間からのイメージとして、日頃から水に慣れ親しみ、フィジカルが強い人物でないと務まらないというものがありますが、決してそんな事はありません。勿論救助に臨む人物には前述のような能力が求められます。しかしながら水辺の安全管理で活躍できる能力はそれだけではありません。陸上での応急救護やAEDの取り扱いについて努力している。監視している場所の来場者に対して、安全に水と親しむ為のルールやマナーの説明をする能力が高い。これらも安全と快適の創造にはとても大切です。

「安全」とは当たり前にそこにあるものと思われがちですが、決してそうではありません。同じ「無事故」という結果でも、ただなんとなくそうだったのと、日頃からの細かい努力の積み重ねで達成しているそれとでは、天と地ほどの大きな開きがあります。日頃から安全と快適を創造する為に努力を継続できる人材の価値は計り知れません。こちらでは水の安全に関わる各種資格や講習会等を実施されている団体を紹介しています。

日本赤十字社

日本赤十字社では基本の7原則(人道、公平、中立、独立、奉仕、単一、世界性)を掲げて活動しています。その中のひとつとして、人命を救う方法や健康で安全に暮らすための知識と技術を伝えるために講習会を行っています。中でも救急法、水上安全法、幼児安全法の3つの講習は、水の安全に関わる方が取得する機会が比較的多い資格です。

公益財団法人 日本ライフセービング協会

ライフセービング=海だけの活動と思われがちですが、海を中心としながらもプールなどの水の安全に関する資格講習も行っています。まずはBLS(Basic Life Supportの略称、心肺停止または呼吸停止に対する一次救命処置)とウォーターセーフティの講習を受講後に、海やプールの講習に分かれて受講していく流れになります。

公益財団法人 日本スポーツ施設協会

令和3年4月にこれまでの「日本体育施設協会」から、「日本スポーツ施設協会」に名称が変更となりました。スポーツ施設に関わる各種資格の講習会を行っており、プール監視を行う方の中では「水泳指導管理士」を受講される方が多いです。昔から年1回の講習開催なので、受講を希望する場合は開催時期の確認が大切です。

公益社団法人 日本プールアメニティ協会

過去に吸い込み事故が発生した事例からも分かるように、プールの安全管理には施設面、環境面からのアプローチも大切です。こちらでは厚生労働省通知「遊泳用プールの衛生基準」及び文部科学省・国土交通省策定の「プールの安全標準指針」をふまえ、これを広く適切に反映させるため「プール衛生管理者」「プール施設管理士」の講習会を行っています。

一般社団法人 水難学会

落水したり水災害に遭った際に「ういてまて」で自らの命を守る。その普及の為の講習や研修の実施、水難事故の発生に対し、その調査や研究、発表を行っております。その活動は日本国内だけでなく海外でも「UITEMATE」として認知されています。水難学会では、「水難において溺者が主役である」という立場で活動しています。

RESCUE 3 JAPAN

レスキュー3ジャパンは、1996年にアメリカ、カリフォルニア州にあるRESCUE3社の正規支部として設立しました。河川でのスイフトウォーターレスキュー(急流救助)の講習会を行っています。「こちらのリンク先はサイトの脆弱性(具体的には、URLが「http://」から始まるHTTP接続のWebページ)が懸念されます。」

一般社団法人 Japan Water Patrol

Japan Water Patrol は、人との繋がりを大切により確かな知識と技術を普及する事を目的に設立され、PWC(PERSONAL WATER CRAFTの略称、水上オートバイ)レスキューに関する講習会や、リスクマネジメントセミナー等を行っています。ハワイ州のライフガード協会(Hawaiian Lifeguard Association略称:HLA)と、正式にパートナーシップを締結しています。

一般社団法人 ウォーターリスクマネジメント協会

ウォーターリスクマネジメント協会は、海(水)から学べるさまざまな事を通じ今起こっている多くの社会問題の解決の一役を担う事を目的として、日本全国で年間で200日を超える水上出動を行い、水上安全啓蒙活動を行う団体です。「PWCを使ったレスキュー法の普及」を事業の柱としPWCレスキュー資格の講習会を日本全国各地で行っています。

日本ウォータースライド安全協会

ウオータースライドはプール施設の遊具施設として近年、様々な形態のスライダーが出現しています。人工的に水を流した水路の中を、浮き輪、ボートを使用して滑ったり、水着のままで滑走する滑り台が一般的なウオータースライドとして受け入れられています。こちらではウォータースライド(遊戯施設)の運行維持管理に関する講習会を行っています。

一般社団法人 日本エア遊具安全普及協会

プールや海で見かける機会が増えてきた水上遊具についても、遊び空間を提供する側の安全責任は重くなっております。こちらでは水上エア遊具の構造とリスクの解説、国内の事故事例、経産省ガイドライン、JIPSA「水上エア遊具安全運営10ヶ条」、事故が起きた場合の法的責任等を中心に座学と運営実習の2部構成で、水上エア遊具安全講習会を行っています。